【開催レポート】12月11日(水)に「UX共創Meetup#1」を開催しました!
2024年12月11日(水)に”Pre-UXイノベーションハブ”にて「UX共創Meetup#1」を開催しました。
当イベントは、UXメンバーシップ会員より事業展望や協業ニーズを発表いただき、新たな共創を生み出すことを目的としたピッチイベントです。
会場には、スタートアップ企業や大企業、支援機関やメディア関係者が集まり、オンライン・オフライン含め総勢40名近くの方にご参加いただきました。
初開催となった今回は、会場での様子をご紹介いたします。
【イベント概要】 |
UX共創Meetupとは?
UXプロジェクトのテーマである、ライフサイエンス分野(医療、介護、健康、食、ビューティー、スマート農業等)の企業・団体の共創創出を目的としたミートアップイベントです。
登壇者は、UXメンバーシップ会員の企業・団体から4社程を選抜し、ビジネスモデルの紹介、協業への想いについて5分間でピッチいただきます。
ライフサイエンス分野にて事業展開を行う企業・団体4社による共創ピッチ
登壇したのは、100年先を見据える持続可能な社会・生活の実現を目指す企業4社です。
ピッチ時間は、1社あたり5分。その後、参加者、モデレーターより約8分間の質疑応答を行います。
| 1st Pitch 株式会社P&A
記念すべき1社目の登壇者は、株式会社P&A代表取締役の中畑 敏哉氏です。
バイオ燃料や健康食品、水産飼料など様々な場面で活用される、淡水や海水中に存在する植物プランクトン「微細藻類」の安定した大量培養を可能にする微細藻類活性化剤「Algae Power(アルジパワー)」の製造・販売をされています。
実証実験を続け、微細藻類活性化剤「Algae Power」は、海藻にも効果があることが分かり、現在は大型藻類用の活性化剤を開発中。今後は、「微細藻類」や「海藻」の培養や藻場の再生に取り組んでいる企業様に向けて「Algae Power」の導入や新たなビジネス開発に取り組んで行きたい意向を発表いただきました。
| 2nd Pitch 株式会社再春館共創ラボラトリー
2社目の登壇者は、株式会社再春館共創ラボラトリー パートナーの福島 充氏です。
化粧品や医薬品等の製造・販売を手掛ける再春館製薬所のグループ企業であり、外部企業や研究機関などとの協業を通じて新しい価値を創造する事業を展開しておられます。漢方理念をベースに、「明日が楽しみ」と思える毎日を応援・実現していくことで、新時代の「グッドエイジング」社会の実現を目指されています。
これまで再春館グループが培ってきた化粧品・医薬品・食品分野周辺の領域に留まらず、感動体験をはじめとしたグッドエイジングに資する幅広い連携・協業の機会を模索されていることを発表いただきました。
|3rd Pitch 一般社団法人日本保健福祉ネイリスト協会
3社目の登壇者は、一般社団法人日本保健福祉ネイリスト協会 パートナーであり、熊本大学病院 皮膚科教授の福島 聡氏です。
高齢者や病気・障害を抱えている方に行うネイルサービス「福祉ネイル」。爪を清潔に保つといった医療的要素だけでなく、福祉・医療患者が疎遠になりがちな美容的要素や施術によって自然に行われるスキンシップや会話を通じ、爪と心の健康を守りwell-beingに導くことを目的とした事業を展開されています。
過去に大病を乗り越えられた経験から、患者の「アピアランスケア」に注目し、がん患者向けに「福祉ネイル」を介入することでQOLの向上に繋がる効果検証に取り組んでおられます。現在は、熊本大学病院内に常設のネイルサロンを開設準備中であり、病院内に福祉ネイルサロンを検討いただける事業者や福祉ネイルへの支援にご協力いただける自治体との連携を求めていることを発表いただきました。
|4th Pitch 株式会社TANSAQ
4社目の登壇者は、株式会社TANSAQ 代表取締役の西脇 森衛氏です。
プリン体が分解されるときに生成される老廃物である「尿酸」。これが体内に増えすぎると、関節や血管、臓器にダメージを与える原因になります。この尿酸を効果的に管理するためのプラットフォーム「GOUTOPIA(ガウトピア)」の開発をされています。
また、尿酸値を確認できるだけでなく、遺伝子解析や日々の食生活からの原因特定、対策提案そしてコーチングによるサポートを一括に受けられるサービスを展開されています。
「尿酸」が原因となり発症する「高尿酸血症」や「痛風」は、中東・東南アジア一帯で増加しており、今後グローバルな展開が期待されます。長期的な事業拡大を見据え、サービスを必要とする利用者をご紹介いただける検診センターや健康保険組合、薬局との連携や尿酸値モニタリングデバイスの開発にご協力いただける事業者との連携を求めていることを発表いただきました。
4名の登壇者よりご紹介いただいた事業の展望や今後の展開など非常に興味深く、会場にお越しの皆様より、複数の質問が投げかけられる様子が見受けられました。
ネットワーキング
ピッチが終了し、会場は交流会の時間に移ります。
会場にお越しの参加者や登壇者が交わり、新たなイノベーションが生まれそうな予感です。
今回、会場の一角に“令和6年度実証実験サポート事業”の採択企業である2社の商品サンプルの展示を行いました。
商品を実際に手に取り、使用することで、他社の取り組みの理解が深まると共に、使用者(お客様)の目線に立った、新たな視点に気づかされます。
|株式会社ココロミル
スマートフォンアプリで心疾患の兆候を検知できる「心音解析アプリ」。
|トイメディカル株式会社
塩分ケア食品の「デルソル」と「零しお」。
イベント終了後、アンケートやお問合せよりマッチングを希望する声を複数いただきました。
改めて、“繋がりの場”を求める声が多数あることが分かり、このようなイベントの機会を重ねていくことの意義が感じられる回となりました。
本イベントで生まれた繋がりが、新たなビジネスを生むきっかけになることを期待し、今後も共創と挑戦の機会を提供していきたいと思います。
【次回予告】 2025年1月23日(木)には、第2回目となる「UX共創Meetup#2」を開催します。 以下、URLよりお申込みいただけます。是非、ご参加ください。 |
「UX共創Meetup」も、今期は2月が最後となります。
当イベントにご登壇されたいUXメンバーシップ会員企業・団体様、また協業先のご希望がある方は、以下にてお問合せお待ちしております。
【問い合わせ先】
UXプロジェクト事務局:ux.project@tohmatsu.co.jp