本県民の健康寿命を延伸する新規医療提供サービスの開発
本取組みのポイント
● 世界で初めてとなる、「血栓症発生リスクの可視化」に向けた検証を実施
● 当社で発見した血液凝固メカニズムをもとに開発した検査システムである「SMAT®」キットを活用し、血栓症発生時に発生するトロンビンの産生量を測定
● トロンビン産生量と血栓症発生の相関関係を解明し、トロンビンの量を基にした血栓症の発生境界値(閾値)を決定。発症の可能性の高い患者を高精度で発見し、発症を事前に察知する
概要
熊本大学と連携し、大学から提供された患者の検体を400検体を解析。本実証実験で、心臓の血管の血流が悪くなっている虚血性心疾患を有する患者は相対的にトロンビン産生量が多いことなどが世界で初めて明らかになった。また、虚血性心疾患を持つがん患者のトロンビン生成量から、血栓の発生閾値を「66.6%(*)」と世界で初めて設定した。
*コントロール血漿に対する比率
● トロンビン産生量と血栓症発生の相関関係を解明できればリスクの大きさに応じた予防策を講じることができる
● 血栓症の発生境界値(閾値)を決定することで、発症の可能性の高い患者を高精度で発見し、発症を事前に察知する
実施期間
2023年9月~2024年2月上旬
実施内容
SMATキットを用い、患者の検体の測定・解析を実施
● 3種類のSMAT検査の実施( SMAT-TFキット、SMAT-FVIII/IXキット、SMAT-TFPIキット)
● SMAT検査の統計学的解析及びまとめ
● SMAT検査結果と血栓症発症との関連を解析
● 血栓症リスクにおける境界値を決定
取組成果
実施スケジュール
問い合わせ先
UXプロジェクト運営事務局
メールアドレス:ux.project@jp.ey.com